どちらが正解?エコドライブクイズ

地球環境とお財布に優しいエコドライブ その2


消費生活アドバイザー

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答えは全てBです。
みなさんはいくつできましたか?

一問ずつ解説していただきました。

Q1は暖機運転の問題ですが、確かに暖機したほうが走行時の燃費は良くなりますが、暖機中に燃料を消費してしまい、トータルで見ると暖機運転をすると燃料の消費量が多くなってしまうのです。

 ここでふと疑問が生じたので質問をしてみました。
雪国の人はよく暖機運転をしていると思うのですが、寒い地域でも暖機運転はしない方が良いのですか?

 それは多分、クルマのガラスの曇りを取っているのでしょう。基本的にはすぐに運転しても問題ありません。ただし、-20℃以下のような極低温環境下では、オイルを循環させるために、数十秒の暖機をおすすめします。また、1カ月以上クルマを使わなかった人も同様に数十秒の暖機をおすすめします。

 なるほど、エンジンを暖めないとエンジンが傷むということはないのですね。でも、クルマに対してはちょっと可哀想かな?って思ってしまう私は典型的な文系人間だと思いました。

Q2はアイドリングストップの問題ですが、信号待ちの間手動でアイドリングストップをすると、エアバッグ等の安全装置が機能しなかったり、ブレーキが効きにくくなったり、誤操作や発進遅れの原因となり、万が一の際に非常に危険です。また、バッテリー上がりによりエンジンが再始動しない場合もあります。

 信号待ちで、アイドリングストップをしていざエンジンをかけたら、バッテリーが上がって、それが元で交通渋滞や、最悪の場合事故を引き起こしたら…と思うと…。とても怖いですね。
 でも、ここでふと思い浮かんだのが、路線バスのアイドリングストップ。確か、路線バスも交差点ではエンジンを止めていたような?そこで質問をしてみると。

 それは、バスの運転手さんはプロドライバーですし、自動でアイドリングをストップしてくれる装置が付いている車両もあるからではないでしょうか。
 結論としましては、交差点での手動アイドリングストップは危険ですが、駐車場などの安全な場所では、アイドリングストップをお願いしたいと思います。

Q3はクルマのエアコン使用方法の問題ですが、実はクルマのエアコンはご家庭にあるエアコンとは少し仕組みが違うので、冷房時28℃、暖房時20℃といった温度設定にはほとんど意味がないのです。

 と、なると、暑い夏も、寒い冬もあの青と赤の境目に無理してつまみを合わせる必要がないと言うことでしょうか。

 はい、それはあまり意味がありませんね。なぜなら、冷房時は除湿をして一気に車内の空気を冷やしてそれを排出するので、28℃であろうが26℃設定であろうが、それほど使っているエネルギーは変わらないのです。更に暖房に関しても、クルマのエンジンの排熱を再利用しているので、使わなければそのまま捨ててしまうものです。ですから、寒いならお好きなだけ暖かくしてくださって構いません。

 そっそうだったのですね…。私のように、家庭のエアコンの使い方と同じように考えている人も多いはず。でも、調子に乗って車内を温めすぎると眠くなってしまうのは私だけでしょうか。ほどほどにコントロールしたいと思います。

 但し、ここは少し間違えやすいのですが、送風のファンは抑えめにしてくださいね。ファンを強くすればするほど、エネルギーが必要になってしまいますから。
 そして更にもう一つカーエアコンの使い方でアドバイスをするなら、「A/C」(オートエアコン)のスイッチを付けっぱなしの方が時々いらっしゃいます。秋や春など、エアコンを使う必要の無い時は意識的に「A/C」スイッチをOFFにすれば、無駄なエネルギーを使わずに済みます。

 これぞまさに目からウロコのエコドライブ!次回は「エコドライブのメリット」です。

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