2012年9月のアーカイブ
-
2012/09/28
第3話「3/11の衝撃とダーバンCOP17:“Down but not out”」
COP16に至るプロセスで日本が直面したのが、京都議定書「延長」圧力という、外からの試練であったのに対し、COP17で直面したのは、いうまでもなく、2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故による内からの試練であった。 続きを読む
-
2012/09/27
どちらが正解?エコドライブクイズ
地球環境とお財布に優しいエコドライブ その2エコドライブについて、その道のプロの方々にお話を伺った第2回目。
(「その1 エコドライブ10のすすめもご覧ください!)
実は、エコドライブにはいくつか勘違いされている方法があるとのこと、是非それも教えてください! 続きを読む -
2012/09/26
電機と電気 - 経営と生活
思わず「おいおい、経営問題とは違うだろう」と声に出していた。9月8日の朝日新聞3面の「節電、我慢から活用へ」という記事を読んだ時だ。記事では「電力会社が原発を再稼働させたいのは自らの経営問題にほかならない。再稼働しなければ、電気料金の値上げもさけられないだろう」とのコメントが紹介されていた。 続きを読む
-
2012/09/24
エコドライブ10のすすめ
地球環境とお財布に優しいエコドライブ その1ガソリン代が上昇している中、やはり気になるのがガソリンの節約方法ではないかと思います。今回はエコドライブについて、その道のプロの方々のお話を伺ってきました。 続きを読む
-
2012/09/20
原子力行政が取り組むべき優先課題
―放射性物質に対する国民の安心のために―7月から六回にわたり当サイトに放射性物質について解説したが、放射線に関する知識を持つ技術者のひとりとして、原子力行政が早急に取り組まなければならない課題をいくつか指摘しておきたい。 続きを読む
-
2012/09/19
ドイツの電力事情④ 再エネ助成に対する不満が限界に
ドイツの電力事情③において、再エネに対する助成が大きな国民負担となり、再生可能エネルギー法の見直しに向かっていることをお伝えした。その後ドイツ産業界および国民の我慢が限界に達していることを伺わせる事例がいくつか出てきたので紹介したい。 続きを読む
-
2012/09/18
第2話「カンクンCOP16:京都議定書「延長」問題を巡る攻防」
国際社会から大いなる期待が寄せられたコペンハーゲンのCOP15は、大いなる失望を残して終わった。COP15で大きく傷ついた、国連の下での多国間主義(マルチラテラリズム)を如何に立て直すか? それが、COP16に向けた国際交渉の流れを規定する通奏低音であった。 続きを読む
-
2012/09/13
第1回 石油連盟専務理事 松井英生氏
「石油」を分散型・自立型エネルギーとして位置づける政策を第1回にご登場いただくのは、石油連盟専務理事の松井英生氏です。政府のエネルギー政策の見直しや石油業界からの5次にわたる提言の核心部分、さらに今後の日本のエネルギー戦略のあるべき姿について率直なご意見を聞きました。(2012年8月27日インタビュー実施)
続きを読む -
2012/09/13
隣の芝生は本当に青い?②
-意外に知られていない韓国の電力事情-前回韓国の電気料金が日本より安いと言われる理由について検証した。今回は「アジア各国から安い電気を輸入すればよい」という、ある意味「夢のアイディア」が現実的な解となりうるのかを検証する。 続きを読む
-
2012/09/12
隣の芝生は本当に青い? ①
-意外に知られていない韓国の電力事情-日本の電力料金は高い、とよく言われる。実際のところどの程度の差があるのか。昨年の8月に経済産業省資源エネルギー庁がHPに掲載した資料によれば、為替レート換算、購買力平価換算とも2000年時点では、日本の電力料金は住宅用・産業用とも他国と比較して非常に高かった。しかし、この10年、多くの諸外国では電力料金が上昇しているのに対し、日本は安定的に推移しており、その差は縮まっている。 続きを読む
-
2012/09/11
容量市場は果たして機能するか?~米国PJMの経験から考える その2
前回はPJMの電力市場の概要とその容量市場の変遷を紹介した。今回はその続編である。PJMの容量市場を巡る賛否両論、その他の地域の動向を紹介しながら、わが国に容量市場を適用する場合の課題を考察してみたい。 続きを読む
-
2012/09/10
原子力損害賠償法の改正に向けて⑥
損害賠償の主体や資力に関する措置、すなわち保険又は/及び国家補償のあり方は、被災者への補償を現実化するための最も重要な課題だ。これまで度々紹介しているように、原子力災害補償専門部会の法学者委員たちは、原賠法立法当時、法制度の構築と同時に、どのような民営保険が可能なのかを検討していた。 続きを読む
-
2012/09/04
放射性廃棄物・原子力・放射線の対話型情報提供の取組み
「放射性廃棄物リスクコミュニケーション広場」原子力発電を考える上で、忘れてはいけない問題のひとつとして、高レベル放射性廃棄物の存在があげられる。
わが国において高レベル放射性廃棄物とは、使用済燃料からウラン・プルトニウムを分離・回収(使用済燃料の「再処理」という)した後に残る放射性の廃液をガラスと混ぜて固化処理したものをいう。 続きを読む -
2012/09/03
容量市場は果たして機能するか?~米国PJMの経験から考える その1
前回、前々回でも紹介した通り、卸電力(kWh)取引の価格シグナルだけで、自由化された電力市場で適切な予備率が維持されることはなく、発電設備容量(kW)保有に対するインセンティブが必要であるとの認識が、電力市場関係者の間では一般的になりつつある。その際、一つの選択肢と考えられるのが「容量市場」である。 続きを読む