お弁当生活スタート!定番化と取り分けおかずでエネエコ
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
子どもの進学で、4月からお弁当生活が始まりました。これまで学校給食にお世話になっていましたので、これから始まるお弁当生活に不安を感じていましたが、2か月が経った現在では、お弁当作りにもすっかり慣れました。そしてもう一つの心配ごとが、食費が増えるのではないかということでした。しかし、そこまで増えることはありませんでした。その理由は、中身の定番化と取り分けでした。
定番化でほぼ考えないお弁当作り
毎日の献立に悩むように、お弁当のおかずを悩むのは個人的にはストレスを感じてしまいます。ストレスをできるだけ感じることなく継続させるためにも、中身の定番化をすることにしました。
画像1のお弁当はとある日のお弁当ですが、基本的なレイアウトは変わりません。ごはんの量は300gののり弁に、梅干しとウインナー、冷凍焼売。おかずの玉子焼きとミニトマトは必ず入ります。
変わるのは、肉(メイン)と緑色の野菜のみです。肉(メイン)は、前日のおかずを取り分けたり、下味冷凍をした肉を焼くか揚げます。副菜となる緑色の野菜は、ブロッコリー、インゲン、ほうれん草、小松菜、オクラなどをローテーションでそのときに安い野菜や冷凍野菜を使って作ります。緑の野菜の味付けは、胡麻和え、バター炒め、おかか和えなど、手間がかからないものにしています。
お弁当を作るようになってから、お肉や野菜など業務用の大きなパックで買えるようになり、グラムあたりの単価が安くなりました。また、夕食作りのついでにお弁当用のおかずも作るので、負担があまりありません。これはもしかすると一人分のお弁当だからかも知れません。
お弁当のメインは取り分けるだけ
お弁当のメインなどを冷凍食品に頼り過ぎてしまうと、食費がふくらむ原因になります。できるだけ手作りで済ませて、コストを抑えたいものです。お弁当専用に作るとやや手間に感じることもあり、夕食のおかずと兼用すると無理、ムダがありません。
画像2は、鶏もも肉を半分にして、ハーブソルトで味付けをしたものです。半分は、息子の夕食にして、残りの半分はさらに半分に切り分けてから冷凍貯金しておきます。使うときに解凍してから焼くなど、加熱調理をしてお弁当のおかずにします。
また、画像3のように、鶏肉の南蛮風を作っておくとお弁当のおかずになります。
しかし、このようにお弁当のおかずにすると汁もれすることがあります。そんなときは画像4のようにジップロックスクリューロックの保存容器に入れたもので持たせると、汁気が多いものでもお弁当のおかずにすることができます。画像5のように積むこともできるので、持ち運びにも便利です。
また、画像6のように電子レンジがあればそのまま温めることもできます。写真は、中身が分かるようにフタをはずしていますが、フタごと温めOKです、少しフタをずらしておいて温めます。
暑い日やお米の消費を抑えたいときには麺弁当がおすすめ
暑くなり、食欲が落ちそうなときは、そうめんや蕎麦などで作る冷たいお弁当もおすすめです。以前、子どもの運動会に蕎麦弁当にしたら暑くても食べやすかったと好評でした。そのときは、蕎麦弁当に加えて、保冷剤兼熱中症対策として凍らせたスポーツドリンクも入れました。
画像7は、蕎麦の乾麺2把をゆでたものを、水で洗ってぬめりを取って、氷水でしっかりとしめたものを、ジップロックコンテナーの正方形700mlに一口ずつになるように丸めてます(わかりにくいかと思いますが…)。そして、プチトマトと、薬味は小ネギと刻んだ海苔をラップに包んだものを、ジップロックコンテナーの正方形130mlに入れています。ジップロックコンテナーは、サイズが異なっていても重なりやすいので、お弁当容器だけではなく、さまざまな用途に使えて便利です(画像8)。
めんつゆは、サーモスのスープジャーに氷と一緒に入れています。スープジャーに冷たいものを入れるときは、氷水で内側を冷やしてから入れると、保冷効果が長持ちします。また、このスープジャーはめんつゆを入れても問題ないタイプの容器ですが、容器によっては入れないほうがよいものもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
麺弁当は、暑い日のお弁当にもおすすめですが、価格が高騰しているお米を節約したいときにもおすすめです。
これから3年間お弁当生活が続くことになりますが、定番化と取り分けで、食材を最後まで無駄なく食べきりつつ、食費のやりくりをしていきます。今年は昨年よりもトマトなどの野菜の価格が安定しているので、助かっています。