野菜高騰中!推し野菜のサラダでエネエコ


消費生活アドバイザー

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 お米がようやく手に入りやすくはなりましたが、価格はなかなか落ち着かないようです。主食のお米の値上がりは家計にとって大打撃ではありますが、生産者さんの生活もあるので致し方ないのでしょう。お米は日本の国民食ですからさまざまな食品の値上げの中でも、お米だけは安定して手ごろな価格で買えるといいのですが…。

 10月に入り、収穫の秋、実りの秋なのに野菜が高騰しています。その理由として、農林水産省によると、7月から8月中旬にかけての高温や降雨が影響しているのだそうです。とは言え、買わないわけにはいきませんよね。価格高騰時のねらい目の野菜と推し野菜を紹介します。

野菜高騰時のねらい目野菜

■根菜類

 にんじん、じゃがいも、たまねぎ、ごぼう、レンコン、さといもといった根菜類は保存がきくので、セール時に購入しておくとよいでしょう。個人的にはふるさと納税の返礼品はにんじん、じゃがいも、たまねぎのセットが料理に使いやすくおすすめです。

■冷凍野菜やカット野菜

 店頭に並ぶ野菜が高騰しすぎたと感じるときは、冷凍野菜やカット野菜を活用しましょう。これらは値上がりしにくく、常に一定の価格ですので野菜が高いときは冷凍野菜やカット野菜も選択肢に入れてみましょう。ほかにも、ブロッコリーやきのこなど、特売になったときに、小房に分けて冷凍野菜を自作して、冷凍貯金しておくとよいでしょう。

我が家の推し野菜、家庭菜園のピーマン

 10月に入り、家庭菜園のピーマンが実りはじめました。野菜の値上がりでこのピーマンは助かります。

 家庭菜園のピーマンですので、わけあり品のような出来ですが、それでも十分です。せん切りにして塩昆布とマヨネーズ、お醤油少々と和えただけのピーマンのサラダがあっという間に完成です。ピーマンは加熱するというイメージがありますが、生食でも十分美味しくいただけます。ベランダで獲れたピーマンはまた格別です。

野菜高騰時のおすすめ推し野菜は「小松菜」

 買い物へ行っても、野菜が高くてなかなか手が出ませんが、「小松菜」は特売になりやすく、おすすめです。冬が旬のイメージがありますが、最近では通年店頭に並ぶようになりました。その理由は、「小松菜」は夏の暑さや冬の寒さに強くかつ、生育が早く、種まきから収穫までかかる日数が夏場なら30日ほど、冬でも1か月半あれば収穫が可能になるためです。この生育の早さもエコな感じでいいですね。さらにビタミン類、カルシウムや鉄分が含まれているので、栄養価的にもバッチリな野菜と言えるでしょう。

 小松菜は加熱して炒め物やおひたしなどバリエーションも豊富ですが、クセが少ないため加熱せずにサラダにするとあっという間に1品になります。画像のサラダは、洗って切った小松菜とゆで卵を胡麻ドレッシングで和えたら、カリカリベーコンを散らすだけです。

これから旬を迎える「白菜」も推し野菜

 鍋料理には欠かせない食材のひとつ「白菜」。クセが少なくビタミンCや食物繊維、カリウムが豊富なので、積極的に取り入れたい野菜です。鍋料理はもちろんのこと、炒め物や漬物などさまざまな料理に使える、安売りしていたら買いたい野菜の一つですね。白菜は丸ごと買うよりも、4分の1や6分の1に切られたものを選ぶことが多いかと思いますが、野菜は切り口から傷むので、早めに美味しく食べたいですね。

 白菜の中心部に近くて柔らかい部分を刻んで塩昆布を混ぜて器に盛ったら、お好みでマヨネーズをかけるだけの簡単サラダ。浅漬けとサラダの中間的な一品です。

サラダはエコレシピ

 サラダにし、旬の野菜や地場の野菜を使うことで、新鮮なまま利用しかつ輸送時のエネルギーを抑えることができます。
 調理時は加熱をすることがほとんどなく、エネルギーの使用が少なく済みます。切って和えるだけ、かけるだけの手軽さなのであと1品欲しいときにも手早く作ることができます。少し残った野菜もサラダにして使い切り、食べきることで食品ロスを削減することができます。
 一般的なサラダと言えば、レタスなどのグリーンサラダですが、さまざまな野菜でサラダを作って最後まで美味しく食べきれば、お財布にも環境にもやさしい1品となります。残った野菜の使い道に悩んでいたら、ぜひサラダにしてみてください。