レジ袋有料化とゴミ袋削減テクニック
丸山 晴美
消費生活アドバイザー
レジ袋有料化がスタートして1か月が経とうとしています。近所のドラッグストアや100円ショップではレジ袋タイプのゴミ袋が軒並み売り切れているなど、品薄状態が続いています。今まで無料のレジ袋をゴミ袋として使っていた人にとっては新たな出費となっており、少額とは言え積もればそれなりの出費となります。
自治体によって指定のゴミ袋で出す場合と、半透明の袋であればレジ袋にゴミを入れてそのまま捨てることができる場合があり、ゴミの出し方はさまざまですが、ゴミ箱にセットするゴミ袋はレジ袋を使っている人が多数です。このゴミ袋を新たに買ったほうがいいのか、それとも有料のレジ袋を買って使ったほうが良いのか悩む方も多いかと思います。
ゴミ袋を買うなら1枚あたりの値段と比較
まずは市販のレジ袋タイプのゴミ袋が1枚あたりいくらなのかを計算するとよいでしょう。ネットなどで販売価格を見たところ、2リットルのペットボトルが3本入るレジ袋が100枚で税込350~400円程度で売られていましたので、1枚あたり4円以下で大き目のレジ袋が買えるのであれば、ゴミ袋として買う方法もあります。ただし、レジ袋は入れる商品によっては持ち運ぶときに穴が空いてしまい、ゴミ袋として使えなくなることもあるので注意が必要です。
ご自身でルールを作って、レジ袋の値段が1枚5円以上の場合や小さいレジ袋になる場合にはエコバッグを使用して、そのほかの場合は買ってレジ袋をゴミ袋として使うとすると決めるとわかりやすいでしょう。いずれにしても基本はエコバッグや畳んだレジ袋を携帯しておき、できるだけ余分な出費は抑えたいものです。
ゴミの量を減らす心がけを
ゴミ袋となるレジ袋を減らすとなれば、そもそもゴミのもととなる商品の購入を減らすことから始めましょう。可燃ごみか資源ごみかはお住まいの自治体によっても定義が異なりますので、お住まいの自治体のルールに沿って分別をすることになりますが、ゴミのかさがふえがちなプラスチックゴミのもととなる商品の購入を控える。買った食材は最後まで無駄なく食べきるといった基本的なところから習慣づけるとゴミの量を減らすことができます。
意外なものがゴミ袋として使えます
また、プラスチックゴミや資源ゴミとして捨てられていた包装パッケージをゴミ袋として再使用することができます。袋状のものや袋状になるものならほとんどのものがゴミ袋として使えます。トイレットペーパーやキッチンペーパー、おむつ、米袋は、天井部分から切ることでゴミ袋として再利用することができます。そして生ごみなど臭いが出るものを捨てる際に便利なのが食パンの袋です。食パンの袋はしっかりとした厚めの袋でできているため、水分と臭いが漏れにくくなっています。
包装パッケージがそのままゴミ袋として使えれば、その分ゴミのかさも減るとも考えることができます。今まで何気なく捨てていたものでも、見方や使い方を変えるだけで、ゴミ袋として役立つだけではなく、ゴミ袋にかかる出費も抑えてくれて一石二鳥ですね。
捨てる際にもちょっとした工夫を
捨てる際の工夫として、キッチンのゴミ袋に他の部屋のゴミ箱からゴミだけをキッチンのゴミ袋に移して、ゴミ箱にかけてあるゴミ袋はそのまま再使用すると、使うゴミ袋を最小限にすることができます。また、自治体指定のゴミ袋に入れるときはそのまま入れるよりも、レジ袋などのゴミ袋で中身を圧縮してから詰めるようにして指定のゴミ袋に入れることで、より多くのゴミを処分することができます。
レジ袋が有料ならエコバッグを使えばよし、ゴミ袋がなければ身の回りのあるものでゴミ袋を作ればよし。知恵と工夫で、環境とお財布にやさしい生活を心掛けましょう。