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イギリス気象庁、ヨーロッパの冬季降雨パターンの変化は温室効果ガス排出が要因と報告


 イギリス気象庁は、近年のヨーロッパの冬季降雨パターンの変化は温室効果ガスの排出が要因とする初の研究を紹介した。1901年から2018年の間の観測データによると、冬季にヨーロッパ最南部の地中海地域で降雨量は減少して乾燥し、そのほかのヨーロッパの大部分で降雨量は増加した。この変化は温室効果ガスの排出によるという。夏季のヨーロッパ東部と西部は乾燥傾向にあるが、冬季以外の降雨パターンについては温室効果ガス排出等の人為影響は特定できなかった。また、温室効果ガスは、季節性の降雨の変動幅を拡大させており、今後、地中海沿岸では極端な乾燥、そのほかのヨーロッパでは極端な大雨のリスクが上昇するという。一方、エアロゾル等の大気汚染が極端降雨現象の増加傾向を一定程度抑えていることが明らかになった。大気汚染の改善は極端降雨現象の増加傾向を加速する可能性がある。研究は、人為影響のない自然の状態、エアロゾルの影響、温室効果ガス排出の影響、エアロゾルと温室効果ガス排出の影響をそれぞれ考慮した4つのシナリオを比較した。
【イギリス気象庁】