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国際エネルギー機関、クリーンエネルギー技術の開発・利用の大幅な遅れを指摘


 国際エネルギー機関(IEA)は、クリーンエネルギー技術の開発・利用の進捗状況を報告し、2021年5月発表のIEA版「2050年までにネットゼロ」に照して、進捗の大幅な遅れを指摘した。電力、燃料供給、産業、運輸、建物、エネルギー統合の6部門と40件の技術について、「順調」「取組強化必要」「達成途上外」の3段階で評価したところ、「順調」は、運輸部門の電気自動車と建物部門の照明の2技術だけであった。2020年に電気自動車の販売は40%増加し、照明技術のLEDは世界照明市場の50%を占める。「取組強化必要」とされたエネルギー統合部門では、2020年に電池電力貯蔵量は50%増加し、水素電力貯蔵、炭素回収・貯留などに勢いがある。他の5部門はすべて「達成途上外」である。排出削減にもっとも重要な電力部門では、IEAのネットゼロ目標で2040年までに廃止とされる石炭火力発電の削減が進まない。原子力発電は、新規容量を福島原子力発電所事故以前に戻すことが必要であるが、回復してない。
【国際エネルギー機関】