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国連環境計画、各国の化石燃料生産計画はパリ協定の目標に逆行していると報告


 国連環境計画(UNEP)などは、各国の石炭、石油、ガス生産計画とパリ協定の目標とのギャップ(生産ギャップ)を分析する「生産ギャップ報告書(Production Gap Report)」の2020年版を公表した。それによると、温暖化を1.5℃に抑えるには化石燃料生産を2020〜2030年に年6%(石炭11%、石油4%、ガス3%)のペースで削減する必要があるが、各国の計画どおりに進むと年2%増加する見込みだという。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行と都市封鎖の影響で化石燃料生産は一時的に減少したが、コロナ危機後の各国の景気刺激策では化石燃料の生産と消費を担う部門に2300億ドル超つぎ込まれているのに対し、クリーンエネルギー部門は約1500億ドルにとどまり、生産ギャップは拡大する一方だという。報告書は、化石燃料への依存を減らすには、化石燃料生産への依存度が低く経済的・社会制度的に力のある国の率先した取組と途上国への援助が必要だとし、6つの行動領域を示す。「生産ギャップ報告書」は「排出ギャップ報告書(Emissions Gap Report)」を補足するため、2019年から刊行されている。
【国連環境計画】