欧州環境庁、循環型経済とバイオ経済の連携が相互に利益になると指摘


 欧州環境庁(EEA)は、バイオベース(生物由来)製品の循環性と再生可能な自然資源の持続可能な利用に着目し、循環型経済とバイオ経済を結び付けることで資源効率を高め、環境負荷を減らすことができると報告した。循環型経済とバイオ経済はめざす目標も対策を打つ分野にも共通点があり、両者を関連付け、特に製品とインフラの設計や、バリューチェーンを通じた協力などから相乗効果が生まれるという。こうした「循環型のバイオ経済」は、製品の寿命を延ばし、材料をリサイクルすることにより、材料の価値と機能をより長く保持することができる。バイオマスの循環型利用には、バイオ燃料などを製造するバイオリファイナリー、バイオプラスチックの3Dプリント、多目的作物、食品廃棄物の活用などがある。消費者も動物性たんぱく質の摂取削減、食品廃棄物の削減や分別などに参加できる。ただし報告書は、バイオベースのアプローチはその利点を最大限にするため、個別の利用条件に合わせることが必要だという。またそのための技術革新や対象製品、インフラ設計は、消費者の行動や製品使用、廃棄物管理などの改善を含めた、より広い社会システム全体のイノベーションの中に組み込まれるべきものだとしている。【欧州環境庁】