国際エネルギー機関、対策を取らなければ2050年までにエアコンによる電力需要は3倍になると予測


 国際エネルギー機関(IEA)は、家庭や事業所でのエアコン使用の増加は、今後30年間の世界の電力需要増の主要因の一つになるとする報告書「冷房の未来」を公表した。それによると、対策を取らない限り、2050年までに世界の建物のエアコン台数は現在の16億台から2050年には56億台に増加し、エアコンによる電力需要は3倍に増加する。現在世界で最も高温地域の人口28億人のうちエアコンを保有するのは8%だが、途上国の所得と生活水準が向上することでエアコン需要が急増するとみられる。インドではピーク時の電力需要にエアコンが占める比率は、現在の10%から2050年には45%に上昇する見込み。エアコンのエネルギー効率は幅が大きく、日本やEUで販売されているエアコンはアメリカや中国より25%エネルギー効率が高いという。エネルギー効率化基準や表示義務などの措置によって2050年までのエアコンによる電力需要増を半分に抑えられ、コスト削減、エネルギー安全保障、持続可能性などの便益もある。【国際エネルギー機関】