国際エネルギー機関、エネルギー関連の持続可能な開発目標達成の遅れに対し政策提言書を発表


 国際エネルギー機関(IEA)と国連は、エネルギー関連の持続可能な開発目標(SDG7)に関する政策提言書「SDG7の取組み促進のためのグローバル・アジェンダ」を発表した。エネルギー利用と取組みの現状を分析し展望と優先すべき行動を示す27のポリシー・ブリーフで構成される。SDG7は、すべての人に「手頃で信頼できる持続可能な近代的エネルギー供給へのユニバーサルなアクセス」を確保することを目標に、アクセスの確保、再生可能エネルギーの消費拡大、エネルギー効率向上、技術開発と基盤整備の4つのターゲットを内容とするが、どのターゲットも進捗が遅れ、このまま推移すると目標が達成できないという。電気を利用できない人は現在10億人で2030年になっても6億7000万人が、健康と環境を害する燃料で調理している人は現在28億人で2030年になっても23億人が現状のままにおかれる。このほか、エネルギー消費中の再生可能エネルギーの割合、エネルギー集約度の低減等すべてについて目標に届かない。提言書は、SDG7は貧困の撲滅、保健衛生の向上、持続可能な環境の確保に関係し、SDGsの中心であるとして、意思決定者に対し、エネルギー利用に関する政策立案、技術革新、資金調達、能力構築を促進するための戦略的な行動計画を作成し強力なリーダーシップとすべての関係者の協調取組みにより速やかに行動するよう求めている。提言書は、2018年7月のSDG7に関する国連ハイレベル政治フォーラムに提出される。【国際エネルギー機関】