中国、2020年CO2排出削減目標を計画より3年前倒しで達成


 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、中国が2020年のCO2排出削減目標を3年前倒しで達成したと報じた。2017年末時点で同国のGDP当たりのCO2排出量は2005年比46%減となり、2020年までに2005年比40〜45%減という目標を達成した。2011年に導入した排出量取引制度の成果だという。この目標達成は、世界の平均気温上昇を2℃より十分に低く抑え1.5℃未満に抑えるよう努力することを中心目標に掲げるパリ協定にとって強力な後押しとなる。
 中国は2011年に7つの省と直轄市で電力、鉄鋼、セメント業界を対象に排出量取引制度を導入、2017年末までに排出枠2億トンが取引された。2005〜2015年に中国経済は1.48倍の規模に成長したが、炭素強度(GDP当たり炭素排出量)は38.6%減、2016年は前年比6.6%減となった。経済成長を犠牲にせず気候対策が進展したことは重要である。
 さらに、2017年12月には中国全土で電力業界を対象に排出権取引制度が開始された。新制度は対象がすでに1700社を超え総排出量30億トン超と世界最大で、全部門での展開に向けて対象業種を拡大していくという。【国連気候変動枠組条約】