今年の南極オゾンホールの最大面積は過去29年間で最小記録


 気象庁は、今年の南極オゾンホールの最大面積が1988年以来最小の値となった、と発表した。

 気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを基に解析した結果、2017年の南極オゾンホールは、 例年と同様に8月頃に現れ、11月19日に例年より早く消滅した。
 今年のオゾンホールの最大面積は、9月11日に記録した1,878万km2(南極大陸の約1.4倍)で、1988年以来の小さな値となった。
 
 オゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少しているものの、依然として高い状態にある。 今年のオゾンホールの面積が近年と比較して顕著に小さかった要因は、成層圏の気温が8月中旬以降かなり高く推移したことにより、 オゾン層破壊を促進させる極域成層圏雲が例年よりも発達しなかったことが考えられる。

 世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告によると、 南極上空のオゾン層が、オゾンホールがほぼ見られなかった1980年の水準に回復するのは、今世紀半ば以降になると予測されている。

【気象庁】