国際エネルギー機関、ノルウェーは世界のエネルギー安全保障に貢献しているが一層の低炭素化策が望まれると報告


 国際エネルギー機関(IEA)は、ノルウェーのエネルギー政策に関する報告書を公表し、同国は石油・天然ガス資源の安定的な供給国として世界のエネルギー安全保障に貢献しており、環境政策にも取り組んでいるが、一層の低炭素化策が望まれると指摘した。同報告書によれば、今後も石油・ガス資源は必要とされるが、世界的に低炭素経済への移行が進む中、高い発電能力を誇る水力発電も同国の貴重なエネルギー資産と位置付けられる。欧州の国際的な系統連結と、出力変動性の再生可能エネルギーが伸びる中で、水力発電を活かして欧州電力市場の需給バランスを図ることができ、自国の電力安全保障も強化できるという。さらにIEAは、同国の温室効果ガスの削減目標を達成するためには、運輸部門や石油・ガス生産を中心に一層の排出ガス削減が求められると指摘した。同報告書では、税制や補助金制度を改善して低炭素発電への投資を活性化すること、電力の供給過剰を回避するために北欧圏で再生可能エネルギー普及策を調和させること、低炭素発電の市場競争力を削がないような税制措置を模索すること等の提言がなされている。【国際エネルギー機関】