福岡県糸島市 瑞梅寺ダムで小水力発電 放流水利用、全量を売電


 糸島市が、福岡県営瑞梅寺ダム(同市)に建設した小水力発電所が発電を始めた。県営ダムの放流水を市町村が利用して小水力発電を行うのは九州で初めて。  瑞梅寺川の上流に位置する瑞梅寺ダムは、水道用水の供給や洪水の調整などのための多目的ダム。同発電所は、瑞梅寺ダムからの放流水(最大有効落差46.09m)を利用して水車を動かし、発電する。発電所の最大出力は100kW、年間発電電力量は約67万4000kWhで、一般家庭約190世帯分の年間消費電力量に相当する。二酸化炭素(CO2)排出削減量は年間約358トンを見込んでいる。  発電した電力は、再生可能エネルギーでつくった電力の固定価格買い取り制度に基づき、全量を九州電力に売電する。糸島市が発電事業者として売電するのは初めて。売電収入は年間約2290万円で、市が負担した事業費約1億3200万円は約8年間で回収予定。売電収益は、公共施設などへの再エネ発電設備や蓄電設備の設置など、再エネの普及促進に活用する。  月形祐二市長は「環境にやさしく安定したエネルギーの供給を行うだけでなく、温室効果ガスの排出削減効果が得られ、市内の豊かな自然環境の保全に役立つ」としている。   

提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)


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