サッポロHD、キャッサバパルプのバイオエタノール実用化へタイ企業に技術提供


 サッポロビールを中核にするサッポロホールディングスは、キャッサバイモからタピオカを抽出した後に発生する廃棄物のキャッサバパルプを使ったバイオエタノール製造プラントの実用化に向け、タイ企業にバイオエタノールの製造技術を提供するとともに、プラント設計に関するコンサルティングを行う。同プラントは世界で初めてという。  キャッサバパルプは繊維分を多く含むため、これまでバイオエタノールの原料にはできなかった。サッポロホールディングスは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトで製造技術の有用性を確認し、食料と共存する持続可能なバイオエタノール製造を実現した。酒類製造で蓄積した発酵技術を活用した。  タイのガソリン販売会社とデンプン加工会社の共同出資会社、IGEと1月9日に契約した。同社は年産6万kLの製造能力を持つバイオエタノール製造プラントの建設を目指す。タイは世界最大のタピオカ輸出国で、キャッサバパルプは年間260万t排出されている。キャッサバパルプをバイオエタノールに変換した場合、年間約85万kLが製造できる。  このプラントによる温室効果ガス削減効果は、サッポロホールディングスの国内酒類事業で排出する約1年分のCO2排出量にあたる年間12万tと試算される。2月中旬にコンサルティングを始め、プラントの設計作業と技術支援を実施する。今後はタイだけでなく、キャッサバ栽培が盛んな東南アジア各国でもバイオ燃料製造技術の普及を推進する。【サッポロホールディングス株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)


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