エコなクルマでエコドライブ

地球環境とお財布に優しいエコドライブ その5


消費生活アドバイザー

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 今すぐ実践したいエコドライブのコツや、人にも教えたいエコドライブなどたくさんのエコドライブについてお話を伺ってきました。そこでふと疑問に思うことが出てきました。

 「そもそもエコカーに乗っていたらエコドライブって必要ないのではないのでしょうか?」

<お話を伺った方>
大野栄嗣さん 日本自動車工業会 運輸政策対応ワーキング主査
谷口実さん  日本自動車工業会 環境統括部長
佐々木玄さん 日本自動車工業会 環境統括部

一般社団法人 日本自動車工業会HP

 同じことをおっしゃる方が時々いるのですが、乗っているだけで、クルマが自動的にエコなことをしてくれるなら、わざわざしなくても良いのではという考えですよね。エコカーに乗って、エコドライブをするからこそより環境に優しい生活ができると考えて欲しいのです。

 なるほど!確かにエコカーだからと言って、暖機運転や急発進、急停車をしていたら、どんなクルマだって燃費は悪くなりますね。
「低燃費のエコカーに乗って、エコドライブをする」このことが、これからより重要になってくるのでしょうね。
 そしてまた、疑問が出てきました。

 「これからのクルマはどのように進化をしていくのでしょうか」

 クルマの屋根にソーラーパネルを付けて、太陽光だけで走るクルマが実用化するのでしょうか?そしたらそれは究極のエコカーですよね。実際はどうなのでしょうか。

 太陽光は面積当たりのエネルギーが少ないですし、いつも太陽が照っているとは限らないので、車についているソーラーパネルだけで車を動かすのはちょっと難しいでしょうね。でも将来、もっと性能の良いソーラーパネルやバッテリーが実用化されれば、ほとんどコンセントからの充電が必要がない自動車ができるかもしれませんね。技術者は、将来に夢を託して研究を進めています。
 本題に戻りますと、次世代自動車とは、ハイブリッド車や、電気自動車、天然ガス自動車、クリーンディーゼル車、燃料電池自動車などがあります。現在のところ、日本で普及している次世代自動車のほとんどがハイブリッド車で、他には電気自動車が注目されてきていますね。
 ハイブリッド車とは、エンジンとモーターの2つの動力源を持つクルマで、エンジンとモーターのお互いの長所を活かし合い、最適なエネルギーを利用して走行するシステムです。エンジンに余裕があるときや減速時にバッテリーに発電し、その電気エネルギーを動力源として用います。

出典:トヨタHPより

 ハイブリッド車ってエンジンとモーターの得意分野を活かし、エネルギーをムダ無く使う。これって節約でもとても大切なところですね。ちょっと親近感が湧いてきました。

 そして電気自動車とは、充電した電気のみを使って走行するクルマです。走行時に二酸化炭素を全く排出しないということが最大のメリットです。大容量のバッテリーを搭載しているため、暮らしの電力とも連携して使用することが可能です。まだ,走行距離を伸ばすことや充電時間などの課題がある発展途上の自動車ですが、徐々に普及してきています。

出典:日産HPより

 走行時に二酸化炭素を出さない電気自動車も魅力的ですね。しかしどこでも充電できるわけではないので、遠出にはちょっと心配な気もしますが…。ちょっとそこまで買い物へ行ったり、子どもの送迎に使うなど、あまり長い距離を走らない方にはうってつけの車ですね。

 ハイブリッド車と電気自動車の両方を兼ね備えた、プラグインハイブリッド車はご存じですか?近距離は外部から充電された電力を用いて電気モーターで走行するので、ガソリンは基本的には使いません。電池がゼロになっても、今度はハイブリッド車として走行できるので、電池が切れる心配をする必要がありません。

 ガソリンも電気も上手に使いたいとても欲張りなクルマですね。これなら長距離でも、ちょい乗りでも使うことができますね。
 
 気が付いたら、ハイブリッド車も電気自動車もプラグインハイブリッド自動車も、どれもモーターとバッテリーが付いているんですね。この先の未来、どんなエコカーが主流となって行くかは私には想像がつきませんが、もっと良いモーターやバッテリーの一日も早い実用化に期待したいと思います。

 でもまずは、エコカーに乗っていてもそうでなくても、エコドライブを習慣にして地球にも家計にも優しい生活を送ることが大切ですね。

 そして私は、節約してエコカー購入貯金をはじめようと思います。

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