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東北復興へ新しい水産業のモデル構築を


東京大学教養学部特任准教授


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東北の復興を日本の水産業復活のモデルに

 東北被災地の水産業を復興するためには、産業と環境の両面を連携させた取り組みが必要である。その方法もまた、単なる震災前の状態への現状復旧ではなく、沿岸生態系・環境との調和も考慮に入れた新しい水産業のあり方を目指し、体系的に対策を実施する必要があるだろう。

 問題があまりにも大きく多岐にわたるため、実際の復興に向けては困難を極めると予想される。しかし、それが実現できれば、漁業者人口の減少や高齢化などの課題を抱え、漁業の6次産業化による地域活性化など新たな水産業や地域社会のあり方を模索していた日本にとって、先進的な事例となるはずだ。

 私自身は、東北の水産業の復興が日本の第一次産業再生の新たなモデルとなるのではないかと考えている。その実現のためには、研究者同士が分野を超えた連携を図っていくことはもちろん、産学官が連携し、既存の枠組みを超えた協力体制と知の結集が必要不可欠である。

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